【書評】『なるべく働きたくない人のためのお金の話』

書評



豊かさってなんだろう?

そんな疑問を持った時に、

読みたくなったのが、この本です。

『なるべく働きたくない人のためのお金の話』あらすじ

『年収90万円で東京ハッピーライフ』(4刷3万部)著者の、2年ぶり最新刊!!

無理に働かなくてもいいんじゃない? 弱い私たちの「生存戦略」。

著者が隠居生活の中で、お金と人生についてゼロから考えた記録。

将来に不安や心配を感じる人へ向けた、

もっと楽に生きるための考え方がこの1冊に詰まっています。

巻末対談:鶴見済×大原扁理「豊かさって何だろう」?

 

<目次>

はじめに

序章:隠居生活のアウトライン

第1章:まずはつらい場所から逃げ出す

第2章:落ち着いた生活をつくりあげる

第3章:手にしたお金で、自分はどう生きたいのか?

第4章:お金に対する見方・考え方の変化

第5章:お金と話す、お金と遊ぶ

対談:鶴見済×大原扁理 豊かさって何だろう?

著者「大原扁理」について

1985年愛知県生まれ。

25歳から東京で週休5日の隠居生活を始め、

年収100万円以下で6年間暮らす。

現在は台湾に移住し、海外でも隠居生活ができるのか実験中。

著書に『20代で隠居 週休5日の快適生活』、『年収90万円で東京ハッピーライフ』。

勉強になったポイント

・自分がどうありたいかを人任せにせず、人生の舵を自分でにぎり、毎日を地道にしっかりと生きること。

・とくに何もない一日でも、無事に生きられたことに感謝すること。

・低所得だからといって卑屈になったり、高所得だからといってお金や人を軽んじたりしないこと。

・他人を羨まず、いま目の前にいてくれる人やモノやお金を大切にすること。

・同じお金を使うなら、いかにひとりでも多くの人がハッピーに、楽しくなるように使えるかをつねに真剣に考えること。

・お金の量や用途の正しさに惑わされず、ネガティブな気持ちに突き動かされていないかをじっくりと検分すること。

・本当に大事なものは何なのか考えることから目を逸らせて、ありとあらゆる方法で心を急かしてくるものを、きちんと拒むこと。

引用元:『なるべく働きたくない人のためのお金の話』P.175〜

心に響いたポイント

著者は、年収90万円ほどでの生活を隠居と称している。

収入が少ないことに卑屈になることもなく、

社会全体を視野に入れたお金の使い方を模索されている方だった。

隠者のような方だなぁという印象を得た。

 

最低生活費から、

どれぐらいの時間働くかを逆算して働いているという。

実に合理的な考え方だ。

いくらあったら暮らしていけるかが分かれば、

不安を煽られることもない。

そして、自分でどうにかできることと、

できないことに仕分けするのだ。

 

まず最初の段階としては、

「つらい場所から逃げ出す」という。

「苦しい気持ちをなかったことにしない」ことが大切なのだそうだ。

確かに苦しい、辛いと思っているのに、

なぜか無理して頑張り続けてきた。

つらさの原因が何なのかに向き合わず、モヤモヤしながら続けてきた。

 

「やりたくないことから逃げる」ということは、ダメなことだ。

そう思い込んできた。

逃げてはいけない。立ち向かわなきゃと無理矢理立ち向かってきたが、

思うようにいかなかった。

 

金銭的に苦しい生活から抜け出したい!

そういう気持ちはあるけれど、

どうしたらいいか、わからなかった。

自分なりの生活のやり方を見つければよかったのだ。

 

・自分には本当は何が合っていて、何が合っていないのか

・何が必要で、何が不要なのか

・それをどう判断すればいいのか

・どんな障壁が予想されるのか

・それをどう続けていくのか

・あるいは、変わることを選ぶのか

引用元:『なるべく働きたくない人のためのお金の話』P.48〜

 

著者は最低限の満足ラインを確認しながらも、完璧を目指さないそうだ。

最低基準を「好きなことをしているか」

「イヤなことをしないでいられるか」を判断していくという。

 

一時期、「好きなことで生きていく!」というキャッチフレーズがYouTubeで流行った。

私の好きなことって何だろうとずっと探し続けてきた。

でも、先生の言う通りに、親の言う通りに生きすぎて、

気づけば、自分の好きなことに気づく力が非常に弱くなってしまっていた。

でもイヤなことなら好きなことよりも、まだキャッチしやすいかもしれない。

 

自分が好きと言う気持ちよりも、

社会や他人の「いいね!」を求めすぎてきたからつらかった。

だんだん自分で決める力を奪われていき、

世間の価値基準は何なのか?を探りながら、

自分がどういう風に生きていたいのかと言う判断はできなくなっていた。

今後、少しずつ基準を自分軸に戻していくようにしたい。

 

落ち込んだり、体調を崩すと、

私はネガティブな気持ちから行動に移そうとしてしまいがちだ。

不安に突き動かされて行動すると、

一時的な安心が得られるかもしれないけれど、

ネガティブな感情が過ぎ去ってからもう一度考えてみると、

別にどうもしなくてもいいこともある。

ネガティブな状態だと視野が狭まり、

冷静な判断をすることもできない。

 

しかも、ずっと同じルーティーンをしなくてはと考えてしまいがちだったが、

その時その時で変わったっていいのだ。

生きていれば、

日々置かれた状況も、自分自身の気持ちも変わっていく。

それはとても自然なことなのに、そう思えず、

ずっと続けている人は素晴らしいなぁと羨ましく思ってた。

 

「何のために生きてるのか?」に立ち戻れば、

続けてきたことをやめることも、変えていってもいいわけだ。

その時々の自分のハッピーに合わせて、生活が変わっていったっていい。

そんな緩やかな感じが、とてもホッとさせてくれる本だった。


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